クリスマスまでそろそろカウントダウン?
みたいな時期に入りましたね。
20年くらいいつも暖炉に飾っていた木のサンタさん、
今年は玄関先の飾り棚に置いてみました。
それだけw
サンタの写真とは関係ないですが、
アラスカの森林の奥で
自給自足の生活を送っている家族の生活を見せるTV番組があります。
今もやってるのかな?
「ここに住もう」って、木と木の間の平らな地面を指さして
ノコギリで家を作るための材木となる木を切り倒すところから始める、
すごいパワフルなその家族は
こういう生活をもう10年以上もしているそうです。
切った木を四角に組んでタープをかけて、
もっと長期的に住める家を建てる間寝泊まりする為の
雨露をしのぐ仮住まいを大人の息子たちが作っている間に
一家のお父さんは別のものを作り始めました。
「生きていく上でこれは必要不可欠なんです」
大きなシャベルでどんどん穴を掘って、
周りを木で囲って大きな木の葉っぱで覆って、
出来上がったのはトイレでした。
深い穴を掘って脇に板をしいて、
そこがいっぱいになったらまた埋めて、
別の場所に穴を掘るんだそうです。
「娘が年頃になってきたしね」と笑って
中学生くらいの娘さん2人に気を使って
周りに壁を作って葉っぱやシダで目隠しをしていました。
なんか意外だったな~
トイレなんてそれこそ、
そこら辺の木の後ろとかですませているイメージでした。
で、なんでこの話かというと、
我が家の下水問題です。
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サムライ座りをしているのは夫ですw |
いや別にアラスカの奥地には住んでませんが、
下水管が通っていないこの辺りでは
浄水層という設備が各家庭にひとつあるのです。
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浄水層の上面にふたつある穴のうちのひとつ |
言ってみれば汲み取り式トイレみたいな感じなんですが、
トイレの下にそのまま溜まるのではなくて、
水洗トイレや台所や洗濯の水は
家の下にあるパイプを通って浄水層に流れ落ちる仕組みです。
浄水層の中でバクテリアによって分解された汚水は
そこからまた別のパイプを通って家から反対方向の地下に流れ浄化される。。。
みたいな仕組みになっています。
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よりによって、穴の真上を通る電話線? |
浄水層は5~10年ほどすると処理しきれなかった汚物でいっぱいになるので
そうなる前に業者さんに頼んでバキュームカーで残った汚物を吸い取って
浄水層をまた空っぽの状態に戻してもらうのですが
地下に埋められているので日頃内部の状態を確かめる方法がありません。
前にここに住んでいた人は、
最後に浄水層を整備してもらったのがいつだったのかも覚えてないくらいだったので
近い将来その日が来るとは思っていました。
そして、「その日」は
先週の日曜日に突然やって来ました (;´Д`)
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もし落ちたら私が助けるの?と聞いたら
「当たり前だ~!」と怒られました 笑 |
浄水層が埋められている辺りの地面が湿って来て
そこから漏れる汚水で悪臭が漂いはじめるからすぐわかると言われていたのに
うちでは日曜日の夜、
二階でお風呂に入っていた息子が使った水が
一階のお客さん用のバスルームの浴槽に上がってきました。
普通に排水管が詰まったのだと思って
その為の処置を取ったらなんなく改善されたので、
安心して翌日に洗濯したらまた!
念のため浄水層のある場所でクンクンしてみたけれど、
臭いもないしー
地面も湿ってないしー
違うよねーってことで、
浄水層とは関係ない処置ばかりしていました。
不思議と処置をした後半日くらいは
また調子がよかったりしてたんですよね。
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パイプ口を取り付けて~
もうちょっとで終わり! |
でも、3日も経つと
ちょっと油断するといろんな汚物まで一階のトイレと浴槽に溢れてきて
大慌てで業者さんに来てもらったのです。
お願いしたその日に来てくれた2人組は
大きなシャベルであっと言う間に浄水層のふたのある場所を掘りあげて
何年も、もしかしたら何十年も?開けられたことのなかった
コンクリートの重い蓋を
シャベルとつるはしで器用にこじ開けました。
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できた!
あとは重いコンクリのふたをつけたらおしまい!! |
初めて浄水層の中を見たけど、
もっともっと大きいのかと思ったらそうでもなかったですよ。
家族で出す毎日の生活汚水が
こんな小さな層に何年も溜められるんだ~って感じ。
きっとバクテリアがいい仕事しているんでしょうね。
しゃがみ込んで中を覗いていたら、
「大抵行ったお家の奥さんは、
僕たちと話すだけでも鼻つまんでいたりして、
蓋を開ける前に飛び逃げていくのに。。。」と、
珍しがられたけど。 笑
便利なシステムに甘えてしまって、
自分たちの作った汚物のことなんて
普段全く考えることのない生活をしていたことに
いまさらながら気づかされました。
子供の頃バキュームカーが通るとあの独特の臭いに
くさーーい!と鼻をつまんでいたけれど、
快適な生活を送るための大事なお仕事の車だったんですよねー
確かにいい臭いじゃないけど、
こんな地面の下で人知れずがんばって働いてくれている
私たちの今の生活には必要不可欠な浄水層です。
そして、そのお世話をしてくれる働き者の業者のおじさんたち。
臭いよりも
どんどん吸い取られて綺麗になっていく層を見ているのがなんだか感慨深くて
ずーっとおじさんたちと雑談しながら中を覗きこんでいました。
たぶん呆れられていたかもww
臭いに鈍感なわけじゃなくて、
動物の世話なんかも毎日しているからか、
そういう「汚さ」?にあまり抵抗がなくなっているのかも知れません。
暗くなる前にまだもう一軒あるとかで、
急いで片づけをしているおじさんたちを手伝おうと
落ちていたつるはしをトラックまで持って行ったら
「いいですから! 汚いですから!」って、
焦ってトラックから飛び降りてきました 笑
だってねー
家に入って水道の蛇口をひねれば綺麗な水が出て
手なんて汚れたってあっと言う間にきれいに洗い流せるんだし。
見たくないものを隠すのは別にいいとして。
見えないものがあることも忘れて、
気遣いのない生活をしてしまうのは
ちょっと気をつけなくちゃな~
今日は朝から
まだ溢れた汚物で汚れたままだった一階のバスルームを掃除しました。
汚れが平気だからって
別に汚れの中で生活したいわけじゃないからねww
このバスルームも
誰も使わないのに掃除が面倒くさいな~と思っていたけど、
使えない間は結構不便だったんですよ。
ごめんね~ 綺麗にするからねという気持ちで
床から全部ピカピカにしました。
浄水層の中に住んでいるバクテリアに悪いという
漂白剤は最小限に使うようにしましたよー
キッチンのディスポーザーも
使うのやめようかな。
これからまた5年、、、10年?
がんばってもらわなくちゃいけない浄水層には
少しでもいい状態でがんばってほしいしね。
この忙しくて
お金もない時期に(それはいつもだけどw)
なんでだー!?ってイラっとした一件だったけど、
また洗濯機もトイレもシャワーも
気持ちよく使えるようになって、
やっと初めてお目にかかれた浄水層のありがたみにも気づけたし
ま、よかったかな☆
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右側の芝をかぶせている場所がもう一つの穴の場所です。
業者さんが掘って吸い取って、また被せてくれた後。 |
*写真は業者さんが吸引作業をした時に外れてしまったパイプを
その翌日に夫がそっちの穴のある場所を掘り起こして
新しくパイプを付け替えた時のものです。
蓋を引き上げるのを長男に手伝ってもらって、
後は夫が修理しました。
また長男と一緒に蓋をして、掘った穴を埋めなおして終わり!
全部で3日間の作業でした。