Friday, September 11, 2015

9・11




一年に一度のその日だけじゃなくて、

めずらしく子供がご機嫌で朝起きて来た時とか

今日みたいに、
いつもいる時間に夫がいなくて
家で過ごす時間がちょっとだけ
いつもよりも長く感じるときとか

みんなと食べるご飯がおいしいな~と思ったとき。

汗だくで庭仕事している時に
びゅーっと涼しい風が吹いて
思わず空を見上げた時とか。

一日が無事に過ぎて居間の照明を消して
家族みんなを起こさないように
そぉ~っと手探り忍び足で階段を上がる時。





いつものように他愛もない話をしながら夕飯を食べて、
普通にTV観たりして、
夜も普段通りに眠りについて。
翌朝はまた、
いつものように朝ご飯を食べた後
いってらっしゃいと見送った家族に
その日を最後に2度と
会えなくなった人

これまでと同じように
仕事の為、
家族に会うため、
飛行機に乗っただけなのに
その日を最後に2度と
地を踏むことができなかった
家に帰ることができなかった人たち

14年という年月は長くて
あの悪い夢を見ているような光景の鮮明さは
私の中では少しは薄れて来たけれど、
あの日大変な思いをされて亡くなった人たちや
そのご家族のこと

この世の中の誰かが悲劇に遭ったのは
別に9月11日だけに限られたことではないけれど、
14年経った今も
やっぱり考えてしまうのです。



ツインタワーはなくなったけど
NYCは今ではまた、
躍動感溢れる大都会です。

残された者はそれぞれに
それまでずっとやってきたように
もしくは今まで以上にひたむきに
前に進むのです。

生きていくために。





当時赤ちゃんだった我が家の双子は
今では高校生になりました。

うちの子供たちの中で唯一
あの朝観たTV映像をおぼろげながらも覚えている娘は
この夏航空会社に就職しました。

偶然にもこれからはNYCを拠点として
あの航空会社の飛行機に乗り、
客室乗務員として
きっとあの空路も飛ぶことになります。

なんだか
不思議な巡りあわせだな~。。。

今日は秋晴れの空の下で
そんなことをとりとめもなく考えながら
一人で畑仕事をしてました。






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