Friday, March 28, 2014

再出発 Second chance

 
 
水曜日の朝の風景です。
 
ヤギたちもここに来てから何日か経って、
やっとちょっとリラックスできるようになったみたいで
お互い少し離れても安心して草を食べているところです。
 
 
この赤ちゃんヤギはこの日の午後に、
ワイヤーフェンスを破って
自分の庭から出た犬のゾーイに襲われて
死んでしまいました。
プール用の大きなタンクが置かれている場所で
フェンスをつけにくくて、
いろいろ知恵を絞ってそこを牛用のワイヤーフェンスで囲って
これで大丈夫だと一息ついていたところでした。
 
 
 
 
そして、
子ヤギと一緒に4羽の若い衆にわとり組も...。
結構一人前になってきて、
なぜか成鳥2羽よりも人懐っこくて
特に下の息子2人は
毎日かわいがっていました。
 
夫が2階の窓から
裏庭で走り回っているゾーイを一瞬見かけて、
大急ぎで2人で飛び出して見に行ったのですが
裏庭はすでに大惨事でした。
 
ゾーイにとって、赤ちゃんヤギやニワトリは
ペット用のぬいぐるみと変わりなく
たぶん、逃げているところを咥えて
胴体をぎゅっと噛み締めたんだと思います。
私たちを見つけると、
悪びれることもなくしっぽを振ってすり寄ってきました。
 
 
祈るような気持ちでお姉さんヤギを探していたら、
めぇ~っと小さく鳴いて鶏小屋から出てきました。
よく生きててくれたね!と胸がいっぱいで
足が震えました。
 
 
無言のまま、
夫は今度は頑丈な2mの高さのある木の囲いを
タンクを囲うようにして作り始めました。
やれることをやっていくしかないのです。
 
ロッキーも背中に怪我をしてうずくまっていて、
雌鶏ちゃんとホロホロは行方不明。
 
なんの音も声もしなくなった場所で
夫が釘を打つ音を聞きながら、
私は子ヤギとニワトリ4羽の為、
リンゴの木のそばに穴を掘っていました。
 
 
 
去年、ヒナ鳥の飼育箱を作るのに丸3日間かかったんです。
でも、今回はほんの1時間で頑丈な囲いが仕上がりました。
私は大きなシャベルがなかなか使いこなせなくて
畑仕事を始めた頃はいつも誰かに手伝ってもらっていたのですが、
今回は、夫の囲いが仕上がる頃には
死んでしまったみんなを
土に返してあげることができました。
 
ひとりぼっちになってしまったお姉ちゃんヤギは、
前の飼い主さんと
絶対一匹だけでは飼わないと約束していたので
翌日新しい仲間を連れてきました。
 
どこからか無傷で戻ってきた雌鶏ちゃんは
怪我をして、羽もボロボロのロッキーに寄り添って、
翌日もいつも通りに卵を生みました。
この2羽は、これで2度の災難を生き延びたことになります。
 
当日は元気がなかったロッキーは
今朝私が小屋に行ったとき、
まだ弱々しいけど雄叫びの声をあげました。
 
ホロホロたちもみんな戻ってきました。
 
新しく来たヤギは4才のベテランママやぎです。
この春は4つ子を産んだそうです。
最初から怖じることなく庭を散策して、
今はさっそく2匹で並んで草を食べるようになりました。
 
今でも思い出すと顔を覆いたくなるような悲惨な出来事から、
まだ数日しか経っていません。
 
 死ぬような怖い思いをした動物たちはまた淡々と、
着実に前の生活に戻りつつあります。
 
私はというと、
なんとか事前に防げなかったのかと考え始めたり、
またこんなことが起こったらどうしようと思うと
なかなか夜目を瞑ることができなかったりします。
 
動物はすごいねぇ
 
っていうか、自然は本当によくできているね。
 
自分にはどうすることもできないことを悩んだり心配したり、
そんなことに費やする時間や無駄に使うエネルギーは
自然の中にはないのですね。
 
ご飯をしっかり食べて、よく寝て、
次の日にまたがんばれるよう
みんなしっかりその日を生きています。
 
寂しくなってしまったけれど、
そうやってまた、
 
私たちも再出発です。
 

 
 





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