Tuesday, January 28, 2014

「ボクのコメット」 ”Comet" the shooting star

 
 
次男撮影
 
引っ越した後、13歳の息子2人がどうしても飼いたいと
選んだペットは予想外の子ウサギでした。
 
二つ返事でOKしたのですが、
納屋の準備やニワトリたちが落ち着くまで結構時間がかかり
ブリーダーさんのところで
やっと二人が2羽のウサギを選べたのが去年の暮。
 
三男が茶色の子ウサギ、次男が黒白斑の子ウサギをそれぞれ選んで、
ウサギたちがもう少し大きく丈夫なって家に連れて帰れる日まで
2人とも準備をしながら指折り数えて待っていました。
 
 
ところが、ブリーダーさんから、
黒白斑のウサギの後ろ足に欠陥があるのがわかって
体重の増え方もあまりよくないようなので
別のウサギにしてみては?という知らせがあったのです。
それでも次男は、「僕が選んだウサギだから」と、
そんな理由で次男の子ウサギは
予定よりも3週間遅れてやって来たました。
 
 
ふわふわでかわいい子ウサギは
同じ週齢の茶色のヘーゼルの半分くらいの大きさで、
後ろの片足がだらんとしたままでした。
 
心配した親切なブリーダーさんは、
もし次男の気が変わったらということで別の子ウサギも一緒に連れて来てくれましたが、
結局次男の気持ちが変わることはなく、
なんの迷いもなくその子ウサギを大事そうに抱き上げました。
 
この足は痛いんですか?
暖かい日に外に連れて行っても大丈夫ですか?
 
ブリーダーさんの説明にうなずきながら聞き入っている真剣な横顔が
私にはずい分大人びて見えました。
 
 
 
「氷と鉄でできたコメット(流星)と同じ色だからコメットにする」
 
男の子が選んだらしい、いい名前じゃありませんか?^^
 
用意した箱は使わず、道中は次男にずっと抱っこされて、
コメットはうちにやってきました。
いつ撮ったのやら、その日のコメットの写真(ちょっとピンボケ)が
20枚くらい私のカメラに残っていましたよ。
 
 
 
 
 
 
  
悪い足を引きずりながらもぴょんぴょん跳ねて
人懐っこく次男の後をついて回り、
息子たちもたくさん笑って楽しそうでした。
 
星みたいにピカっと光って次男の心を照らしたコメットは、
ストレスをかけないようにとそっと大事に、
あんなに息子たちに可愛がられていたのに、
たった3日間だけ私たちと過ごしたあと、
流れ星のように逝ってしまいました。
 
天気のいい日はヘーゼルみたいに外に出してあげよう
生後6か月から食べられるバナナをあげてみよう
 
そんな次男の計画は、結局全て実行できないまま終わってしまいました。
 
大事なペットを亡くすのは辛いし、
悲しむ息子を見るのも辛いです。
 
ブリーダーさんの家にいたら、今も元気にしてたかな。
私が次男を説得して別の元気な子ウサギにしていたら
今も楽しく一緒に暮らしていたかも。
 
いろいろ考えてしまいますが、
やっぱりコメットはただのかわいい子ウサギではなく「ボクのコメット」で、
次男と一緒に3日間だけ過ごしたあと星になる運命だったのかも。
そしたら、それをちゃんと見送るのが次男の運命なのかも知れません。
 
 
早く時間が過ぎて、
コメットに出会ったことを
次男が懐かしく思い出せる日が来ますように。
 
 
 
 
 
 


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